一時期、献血からのHIVに感染した血液混入が問題になったことがあるが、現在では万全を期している。その結果、平成二十年(一月〜十二月)の献血件数六百七万七千二百八十八中、百七件の陽性件数を検出している。大阪府では大阪府医師会に検査を習熟した医師、看護士やカウンセラーによる予防と早期発見、精神的サポートや情報提供など委託し、積極的に関わっている。
しかし自主的に検査を受ける人はひと握りかもしれないことを忘れないでほしい。あらゆる機会を捉えて、HIV感染が静かに拡大していることをしらしめ、「あなたが感染していなくてもパートナーが感染しているかもしれない」「感染していることを知らずパートナーに感染させてはいけない」という言葉を、誰もが認識している社会を作り上げることが重要だ。
欧米でのHIVの感染者数は減少に転じている。欧米では小学生から性教育が行われており、HIV感染対策を教育の中に入れることが容易である。ところが日本ではその面が遅れているために、危険性などをしっかり認識しないまま成人してしまう。その結果、年々若者の間に感染が広がっているのが現状だ。教育現場がやらないなら、大人は恐れず恥ずかしがらず子供にHIVについて語りかけて欲しい。
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